2012年4月26日木曜日

桜の花を追いかけて その2

間が開きましたが、桜野花を追いかけた前回の続きです(笑)。

芦野宿の守り神のお地蔵さんを後にして、奥州街道を一路南に向かいます。
次の目的地は御殿山です。


御殿山の駐車場に着きました。
数台の車が停っておりましたが、ここもあまり人はいませんでした。この山はその昔、この地域一体を収めていた、天文年間に那須七騎の1人であった芦野氏が築いた陣屋があったところです。
今は何もありませんが、山一面の桜が美しい公園となっております。




本当に人がおりません。満開時の都会の桜の名所であれば、桜と同じくらい人の洪水になりますが、ここは本当にひとが少なく、ゆっくり堪能することが出来ます。

では、山に登ってみましょう。






まずは、陣屋があった場所に着きました。途中の山道は桜のトンネルで、とても気持ちよかったです。




さらにここから頂上に向かいます。
といっても、そんなに高いわけではありませんが(笑)。




それでも、頂上からの眺めは最高です。
天気がよければ那須連峰の山並みがよく見えるのですが・・・ちょっと残念です(苦笑)。

山の裏側は鬱蒼とした杉林です。


反対側に山肌が露出した場所が見えます。ここら一体は芦野石という安山岩の産地で、おそらく採石場だと思います。



さて、それでは次の目的地に向いましょう。

途中にあった枝垂れ桜も見事でした。


次の目的地は、「堂の下の岩観音」です。実はここには今回初めて行くことになります。今まで相当此処に来ているのにその存在を知ったのはつい数年前のことです。まあ、子供の頃にはあまり興味がないのは仕方ないですかね(笑)。

とか、言っている間に到着です(笑)。








初めて来ましたが、こんなところがあったのですね。
周りの畑では菜の花が咲いて綺麗です。

では、近くまで行ってみましょう。



お堂の下まで着きました。ここから石段を登ります。
何やら石段は百八つあるそうで、立看板にあるように、一段一段、自己を見つめながら登ってみます(笑)。


お地蔵さんは何を考えているのでしょうか。


何やら、ジブリの「千と千尋の神隠し」のようです。


石段の傍らは、鬱蒼とした竹やぶです。本当に、かおなしでも出てきそうですね。


頂上のお堂に到着です。
この岩に影ができると観音さまが見えるそうです



百八つの石段でしたが、ここから周りを眺めると、結構な高さです。下に止めたバイクが豆粒のようです(笑)。



お堂でお賽銭を上げて家内安全を祈願しました。
それでは、下界に戻ります。



水を張った水田には、一面にオタマジャクシが元気に泳いでおりました。


さて、出発です。
最後に祖父母のお墓参りです。





近くを流れる奈良川です。私が小学生の頃は清流の川で、夏休みには毎日この川に泳ぎに行っておりました。今では見る影もなく濁った川になってしまいました。この川では、もう鮎なんて居ないのでしょうね(泣)。




さて、お寺に着きました。それでは祖父母のお墓参りに向かいましょうか。
本当に此処に来るのは久しぶりなので、今までどうしたんだと祖父母に怒られそうです(笑)。




この後、母方の実家に立ち寄り、従兄弟のおばさんと話し込んでおりました。

色々と今日の行程を話していて驚いたのが、遊行柳の傍で鯉のぼりの写真を撮影しましたが、何とそれは母の実家の鯉のぼりでした(笑)。従姉弟の子供たちのために上げていたそうです。しかも、私が撮影していたそばで、おばさんが畑仕事をしていたそうです。赤いバイクが来て、何やら写真を何枚も撮っていて、一体何処の人だろうと思っていたそうです(笑)。

そんな話をしながら、お茶をごちそうになっておりましたが、ふと気がつくと、時間は夕方六時を回ろうとしておりました。名残惜しい出が、そろそろ帰らねばなりません。


帰路途中、JR東北本線の黒田原駅前で写真を一枚。
鄙びた駅舎が郷愁を誘いますね(笑)。

この後、お土産を買いに那須方面に向かったのですが、全く店舗が開いておらず、結局お土産は買えずじまいでした。震災の影響で観光客が少なくなり、店が早仕舞いしているようです。

自宅への帰路も下道をノンストップで走り続けました。
合計400kmの行程でしたが、久しぶりのソロツーでたっぷり桜を堪能した一日でした。

こんどは是非、夏の花火大会に行ってみたいと思っています(笑)。




2012年4月22日日曜日

桜の花を追いかけて

今年は長い冬のため桜の開花も遅くなりましたが、それでも東京ではすっかり葉桜となってしまいましたね。
東北方面はこれから桜の季節になりますが、どうしても今一度、桜花を堪能してみたいとの思いでソロで出かけてみることにしました。
目指すは栃木県は芦野というところです。松尾芭蕉の「奥の細道」でご存知の方も多いと思いますが、奥州街道の宿場町の一つの街です。実は此処には母方の実家があり、小学生のころは夏休みや春休み、桜の開花時には欠かさず遊び来ておりました。高校生になってバイクに乗るようになると、夏休みの時にはソロツーで行き、大学時代は暇を見つけては一人でよく通っておりました(笑)。
自分も就職して所帯を持ち、子供も生まれると中々自由に行くことができません。また、祖母が亡くなると一層疎遠になってしまいました。ただ、いつもこの地の桜が頭から離れず、どうしても今年は見たいと強く思っておりました。
さて、それでは出発に向けての準備です。



久しぶりのソロでの遠出なので、タンクバックを装着しました。中に入れたのはレインスーツと軍手、ステンレスワイヤーに少々の工具とバンドエイドといったところです(笑)。
本当は遅くとも朝7時までには出発するつもりでおりましたが、前日の仕事で遅くなり、帰宅が午前様でしたので起床が遅くなってしまいました。そんな訳で予定より2時間遅れでの出発です。

いきなりセブンイレブン前ですが、ここは既に栃木の黒田原です(笑)。昨日は花冷えの寒い一日で、走っていてかなり体が冷えましたが、それでも一度走り出すと止まるのが億劫で、結局ここまでいっきに来てしまいました。ここでセブンのパンと暖かい缶コーヒーで軽く昼食です。
今回は高速を使わずにゆっくりと走りたかったので、国道4号線を北上してみました。ここで少々驚いたのが、宇都宮の先まで新4号バイパスを使ってみたのですが、まるで高速道路を走っているようでした。車線も広く信号も殆ど無く、アベレージスピードもかなり高かったです(笑)。
昼食後、ガスを補給しましたが、スタンドのおじさんに桜の開花状況を聞いてみたところ、「すぐ裏の公園が満開でとてもキレイだよ」とのことでした。
という訳で、ちょっと寄ってみることにしました。


まずは最初の桜です。
ちょうど満開で、本当に綺麗です。これだけ見事に咲いた桜ですが、公園にいたのは散歩途中にベンチで休んでいたおばあさん一人きりでした。この辺の方々はあまり桜に興味が無いのでしょうか。

さて、目的地までここからあと少しです。


芦野の町に入りました。前方に見えているのが通称「御殿山」と呼ばれている桜の山です。どうやら綺麗に咲いているようです。御殿山には後ほど行くことにして、まずは芭蕉の俳句で有名な遊行柳に向かいます。


ここは松尾芭蕉の「奥の細道」で芭蕉と弟子の曾良が立ち寄った「遊行柳」です。詳細は説明しませんので興味のある方は調べて見て下さいね(笑)。
桜はまだ満開ではありませんが、水田に写った逆さ桜(?)がとても綺麗です。
遊行柳の奥には鯉のぼりが上がっています。後で近くまで行ってみることにします。
さて、では歩いて遊行柳に向かってみます。


桜はまだ八分咲きといったところでしょうか。後ろに見える柳の若葉との色合いが綺麗です。
肝心な柳が写っておりませんが、遊行柳です(笑)。ここで松尾芭蕉は「田一枚植えて立ち去る柳かな」と読んでおります。そのとき芭蕉は齢46歳、今の自分より若かったのですね。



気温が低く寒いですが、桜はきれいに咲き誇っておりました。
では、先ほど鯉のぼりまで行ってみます。
田舎ならではのコイの数ですね(笑)。どんな家の方の鯉のぼりなのでしょうか。
さて、それでは芦野の新町にある大きなお地蔵さんを見に行きましょう。


このお地蔵さまは高さが3m弱あり、かなり大きなお地蔵さまです。その昔、芦野宿の厄祓いのために建立されたようで、芦野の新町側のこの地蔵の他に、芦野宿の反対側の入口である仲町側にも同じようがお地蔵さまがあります。
子供の頃、従兄弟たちとここにきて、近くの四肢を拾って同じようなお地蔵さまを作ったことがありました。でも、昔は5m位あるもっと大きなお地蔵さまかと思いましたが、今見るとそんなに大きくはなかったのだと改めて思いました(笑)。
ここにも桜が綻んでおりました。
では、いよいよ「御殿山」と「堂の下の岩観音」に向かいます。

本日はここまで、続きは後日に(笑)。